スイス軍で今期より支給が始まった「ソルジャー」。 OHトレッカーの軍用バージョンで、ハンドル以外は同一。 爪楊枝とピンセットは無いが、滑りにくい素材(ハンドルの黒い部分)があるので握りやすい。 現在のNL(111mm)はハンドルが滑りやすいので、この点では優れている。 ちなみに、OHトレッカーはドイツ軍のアーミーナイフの民生モデルで、この三種はハンドル以外は同一である。 機能は、半波刃ブレード、缶切り、 マイナスドライバー(小)、せん抜き 、マイナスドライバー(大)、ワイヤーストリッパー 、リーマー、錐、鋸、プラスドライバー。 前のソルジャーに比べると、鋸とプラスドライバーが加えられ、ブレードは先端から3分の2ほどが波刃でライナーロック付、ブレードにある穴は片手で開くためのサムホールである。 栓抜きにもライナーロックが付き、先端でこじったりする時にも安心である。 独特の刃先の方にある波刃は意外と使いやすい。 肥料袋を開けるときなどは、波刃の凹部が引っ掛かりスーッと切れる。 ストレートエッジだと刃が滑り抜けてしまうことが多いが、これだと一度で切れるので楽だ。 切断は中ほどから先で、根元に近い部分では削ったり剥いたり(野菜、果物)、と使い分けられるので、普通のコンボエッジより良いかも知れない。 しかし、太いロープなどを切る場合は、根元に近い部分に波刃があったほうが力を入れやすく、一長一短ではある。 ブレードにはサムホールが有り、片手で開くことができるが、手袋をしていても開きやすいのが良い。 今回の採用も、片手で開けることよりも、そちらの方が重視されたのではないかと思う。 前のヤツは素手じゃないと開きにくかった。 他のライナーロックフォルダーは、ロックの破損や、汚れ、ゴミでロックが不完全の場合があるが、ビクトリノックスはスリップジョイントとの併用なので、ロックがかからなくともロック無しのモデルと同じようになるだけである。 しかし、その分動きは固い。 また、ロックの開放も、右手だと親指で引き上げるようにして解除するようになっていて、わざと片手では操作しにくくなっている。 この形状のハンドルが出たときは、サイドにロックの操作部がある「スライドロック」だったが、これも右手だと扱いにくい人差し指の位置に付いていた。 これは、怪我をしやすい閉じる操作の時に、両手で操作するようになっているためだと思う。 栓抜きのロックは、右手だと親指で押し込むと解除できる片手で操作しやすい形である。 ライナーロックになってかなり操作しやすくなった。 このロック解除部分も大きめで、手袋をしていても操作しやすい。 前の「ソルジャー」よりも、かなり大きく重くなってしまったのが残念だが、使いやすくはなっている。
by rwalker
| 2009-04-29 19:07
| ナイフ
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