FALLKNIVEN H1

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ナイフは売るほど持っているのだが、また新しく購入した。
スウェーデンFALLKNIVEN のハンティングナイフH1。
同社はスウェーデン国防軍のサバイバルナイフにも採用されている。
虚飾の無い素っ気無いデザインと、タフで鋭いエッジ。無駄を省き実用性に徹したブランドである。
ラインナップの中で唯一、伝統的なスカンジナビアンスタイルを踏襲したのがこのH1。

全長 210mm
刃長 100mm
刃厚   5mm
重量 180g
鋼材 VG10ラミネートスチール
硬度 RC59
日本製


製造は服部刃物で、国産らしい丁寧なつくりである。
箱出しの状態で、髭を剃れるほどの刃付けだが、小刃が付いているので研ぎなおした方が良い。
小型のシースナイフであるが、5mmと厚いブレードなのでサイズの割には重い。
ブレードの厚みにも関わらず、コンベックスグラインドなのでエッジは鋭い。
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ハックマンのタピオに似たデザインだが、北欧のスタンダードなデザインなので当たり前である。

スパインがストレートなので、ポイントのコントロールがしやすい。細かな作業にも良いだろう。
エッジのアールが大きく取られている、獲物の皮を剥いだり、皮から脂肪をこそげ落とすことに向くデザインとなっている。
背の角は鋭いが、メタルマッチを削り火を起こす為だそうである。
ブレードが厚いので、固い野菜などをスライスするのには向かないが(割れてしまう)、肉を切り分けたり、コンベックスなので切り離れが良くコントロールしやすいので、木を削ったりする作業には最適だ。

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ハンドルはクラトン製で、滑りにくいし衝撃を吸収する。
濡れた状態や寒さで握力が弱った時には、この材質は助けになる。
私は、このサイズなら木やマイカルタの方が、握りを強弱することによりグリップをコントロールできるので、クラトンのような「粘つく」ハンドルは好きでは無いが、このナイフの場合クラトンを使用することで用途を広げている。

タングのエンドが突き出ているが、これは棒などで木に打ち込む為である。
太い木でも、ぐるりと一周ナイフを打ち込むことで切断できる。
ブレードの長さの倍、直系20cmの木を切断、と言いたいが、実質は15cm程度だと思う。
この作業の際、固いハンドルだと手に来る衝撃が大きいし、ハンドル材を止めているピンが歪んだりすることも考えられるが、クラトンだとその心配は無い。

シェルター用の支柱を伐り出したり、燃料の薪を集めたりする作業がこのサイズでできるのは、大きな強みである。
厚いブレードは木に打ち込んだり、背を叩いて薪を割ったりすることにも不安は無い。
日常的にそのような作業をするなら斧か鉈を持ったほうが良いが・・・
小型のサバイバルナイフとしては、かなり有効である。

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シースは、ハンドルの2/3まで覆うポーチタイプで、金属リングで接続されたベルトループが付いている。
深いシースは激しい動きでも抜け落ちにくく、ベルトから低い位置に吊り下げられるので、バックパックのウエストベルトとも干渉しない。
ブレード部分にはプラスチックのライナーが入っているので、刃がシースを突き破る可能性も低い。
雨などで濡れると皮シースは柔らかくなるので、安全に気を配った良いデザインだと思う。
樹脂のみのカイデックスだと低温では割れることもあるので、皮と樹脂を併用した、このシースは理想に近い。

最初はかなりきついので、内側を水で湿らせ柔らかくして形を整え、ビーワックスを入れようと思う。


想像以上に良いナイフだが、必ずしも全てに向くわけでは無い。
野外でのナイフの用途は、料理に使うことが多いと思うが、それには向かない。
刃が厚すぎるので使いにくい、小出刃のようには使えるが。

万人向けでは無いが、バックパッキングなどで重量を削りながら非常時に備える、と言った用途には良いだろう。
カービングもしやすいので、ウッドクラフトにも使える。

まだ本格的に使ってないので、今後のフィールドが楽しみである。
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by rwalker | 2006-10-13 00:14 | ナイフ
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