BARK RIVER BRAVO 1

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実用性に定評があり、ハンターやブッシュクラフト愛好家など、ナイフを使う頻度の高い人たちに人気のBark River社のナイフが、米海兵隊フォースリーコン(強襲偵察部隊)トレーニングユニットでのテストにより、同社の「Game Keeper」が最優秀とされたそうである。
その結果を受け、米海兵隊フォースリーコンの要求で作られたモデルが、この「BRAVO-1」。
海兵隊の要求としては、丈夫でコンパクト、とにかくハードな扱いに耐える、というもので、武器としての用途は考えていない、との事。(アル・マーのSEREが20%を武器として、というコンセプトとは対照的に思える)

ベースとなった「Game Keeper」からの変更点は、チョイルを廃しエッジを長く、ガード(鍔)を組み込む、背に親指を乗せる部分(Ramp)を付けることなど。

スペックは以下の通り。
全長:9.065インチ
刃長:4.250インチ
鋼材:A-2
硬度:59rc
刃厚:.215インチ
重量:7.375インチ
コンベックスグラインド

一昨日届いたばかりなのでまだ使ってはいないが、なかなか良さそうである。
実際に目にすると、写真で見たイメージよりも大きめでごつい印象がある。

ブレードはコンベックス(蛤刃)、鋭いエッジ且つタフでカービングの際の切り離れが良い。
鋼材は粘りがある炭素鋼なので、刃先を立てたり、こじったりするような使い方をしても欠ける心配が少ない。
また、炭素鋼は錆びるが研ぎやすいので、頻繁に使うような状況には向いている。
コンベックスなので、研ぐ時は普通の砥石よりも、耐水ペーパーとマウスパッドを使ったシャープニングボードを使用したほうが楽である。
エッジベベルを付けて、普通のナイフのように研ぐことも出来るが、その場合はコンベックスの利点は少なくなる。

ハンドルはグリーンキャンバスマイカルタ。
握りやすく作業性も良い。
サムランプの位置も良く、親指の位置を変えて力を入れる作業や、細かい作業にも対応する。
ハンドルはフルタングだが、中の鋼材は肉抜きされ、バランスポイントは人差し指のあたりに来るようになっている。
ただ、細めなので冬場など厚手の手袋を着けていると、持ちにくいかもしれない。
私としては、もう少し幅が広く薄めのハンドルが好みである。

ハンドルに通してあるランヤードはパラコードで編んだ。
芯を抜いていないので、太く嵩張る。
しばらく使って邪魔だったら、芯を抜いて編みなおそうと思う。

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既に2ndも出ているが、今回届いたのは1stだった。
差は無いと思うが、ちょっと嬉しい。

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付属しているは右上のパンケーキ型カイデックスシースで、左下の革シースは別売り。

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カイデックスシースは薄く邪魔になりにくい、裏には同じくカイデックスのベルトループがネジ留めされている。
ネジ穴の幅はTEK LOKと共通で付け替えることも可能。
シンプルなデザインだが、鯉口あたりの感触も良くナイフはしっかりと固定される。
ベルトループはブレードの付け根にあるので、腰のベルトに吊ると高めの位置にハンドルが来る。
バックパックのウェストベルトと干渉してしまうが、荷物を背負わない時ならこの形の方が邪魔にならない。

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別売りの革シースはランドールを思わせるデザインで、エッジ側にファイアスティール用のループが付く。
材質はサドルレザー、新しいのに使い込んだ感じがあるのは、昨日スノーシールをたっぷりと染込ませた為。
蜜蝋を多く含むスノーシールは革製品の防水、剛性を高めるのに良い。
しばらくしたら蜜蝋をホットワックスして、さらに硬くする予定。
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裏側には「BARK RIVER」の刻印がある。

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シースに縫い付けられたストラップは、このようにベルトループの切り欠きに引っ掛けておくと、ナイフを収める時に邪魔にならず、切ってしまう心配も少ない。

ベルトループには9つの穴がパンチされ、ブレードを覆う部分のアイレットとあわせ、様々なところにくくりつけられる。
また、穴に細紐を通し、ナイフのハンドルがばたつかないようにループを作れる。
私は一番上の穴にパラコードを通しハンドルを押さえるようにした。

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ベルトに下げた状態では、自重でベルトループ内のコードが上に引っ張られ、ハンドルを固定する。

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ナイフを抜くときは、ハンドルを押さえているパラコードを引っ張りハンドルから外す。
ナイフ側の穴は滑りやすいほうが良いので、その内に鳩目を付けようと思う。

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ファイアスティールはナイフと同じくBARK RIVERで、削る角度が違うため質感が違って見えるが、ナイフと同じグリーンキャンバスマイカルタのハンドルである。
ロッド部は、LIGHT MY FIREのアーミーモデルと同じく、9mm近くもある太いものである。
LIGHT MY FIREのカタログでは、12000回の着火が可能とある。
このタイプのファイアスターターは何種類か持っているが、結構着火力が強いので意外と便利である。
長期間に渡りフィールドで行動する場合、このようにナイフと着火器具を一まとめにしておけるのは良いアイデアだ。
非常時でも、ナイフでシェルターを作り、ファイアスティールで火を起こし暖を取れる。

ただ、材質は鉄とセリウムの合金のため、海など塩気があるところだと腐食することがある。
数年前、海を旅していたら、二ヶ月ほどでアーミーモデルが真ん中から割けたことがあった。
真水なら大丈夫だとは思うが、なるべく乾燥状態を保つようにしたい。


全体的に良くできているナイフだと思う。
バックパッキングに持ち歩くにはちょっと重いが、ナイフが必要となる時には信頼できる。
革シース、ファイアスティールとの組み合わせ、プラス鳩目を利用してファーストエイドキットを付ければ、最低限のサバイバルキットとしても良い。
普段の生活でも、獲物の解体に便利そうだ。

手持ちのFALLK NIVEN H1とサイズや特性が似ているが、こちらのほうが良いかもしれない。


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一緒に購入した、SPYDERCOのP`KAL。
BRAVO 1とは逆に、武器としてデザインされている。
カリ・シラットのPAKAL(パカウ)という技術での使用を前提として、ShivWorksによりデザインされた。
ブレードバックに斜めに授けられたピンにより、ドロゥ&オープンが可能。
同じくカリ・シラットの技術から産まれた、GUNTING(グンティ)と違い、閉じた状態での使用はできない。

ユーティリティ性は考慮されていないが、薄めのブレードと鋭いポイントは案外使いやすい。
サラミをスライスしたり、薬味のネギを刻む、果物の皮を向く、縫い目を解くなど、背の武部にあるグルーブ指を引っ掛けると細かい作業でもコントロールしやすい。

因みに、PAKALとはインドネシア語で(獣の)爪のことである。
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by rwalker | 2007-12-31 18:40 | ナイフ
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