GOLITE Breeze

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既に生産が終わってしまったパックだが、ウルトラライトバックパッキングを広めるきっかけの一つとなったものであり、その功績は大きい。
今となっては大して軽いとは言えない。
しかし、シンプルな構造と、意外なほどの背負いやすさは魅力である。

そもそもこのパックを知ったのは、海外旅行の際に読んだ「BackPacker」誌にあった広告だった。
網袋のようなパックの写真と、「荷物は20ポンド以下で」とあり、その時は、いくら荷物は軽い方が良いとは言えこんなショボイパックは背負いたくないと思った。
その後、GOLITEのHPで紹介されていた「RAY WAY」を読み(今は無い)興味が出たので数年前に購入。
だが、買ってはみたものの、あまりに頼りなく山では使っていなかった。
ウェストベルトも無いし。


先日の南アルプス行の際、前夜試しにBreezeに荷物を詰めてみたら思いのほか背負いやすく、そのまま山行となった。
大体12~3kgの荷物だったが、背に吸い付くような感じで心地よい。
それまで山で使わなかったのが悔やまれた。


大まかな形は箱型のトップロードで、ボトムの方が若干厚みが有る。
雨蓋は無く、開口部のスリーブを一本のストラップで押さえる。
容量は、カタログデータでは64Lだが、これはポケットもフルに詰めた場合で、使った感じでは45~50L くらいだった。
夏山で1週間くらい過ごすには充分な容量である。

サイド下部と前面はメッシュポケットで、水筒やシェルター、雨具などを収められる。
パッキングし終わって、入れ忘れたものがあってもポケットに突っ込めるので便利である。
メッシュなので強度は期待できず、薮こぎでは引っ掛かりやすそうである。
雪も付きやすいことが予想されるので、状況によっては注意が必要だろう。

サイド上部にはストラップが縫い付けられており、ポケットに畳んだ杖などを差す際に挟んでおける。

ボトムにはピッケルループがあるが、上でとめる物が無いので、ここにピッケルやストックを固定する時は、細引きを上記のストラップに廻して留める。
ショルダーストラップは、クローズドセルをナイロン生地で包んだだけの物だが、幅が広く適度な厚みがあるので快適である。
その本体への取り付け方も絶妙だ。
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画像のようにナイロンウェブが上下に別れ、上が開くように縫い付けられている。
そのため重量を分散し、肩のラインにフィットした角度となる。
ストラップのラダーロックはショルダーパッド側では無く、下側、腰のあたりについている。
これは、パックを腰に引きつける為だろうが、一旦合わせればそのままなので、上でも下でも、どちらでも良いと思う。

サイズがMだからかもしれないが、背負った時のパックの位置は高めである。
ウェストベルトは無いが、パック下部が丁度腰の湾曲部に乗る感じで、パックの重みが腰にも分散されていることを実感できる。

コンプレッションストラップなどは無いので、食料が減り荷物が減った場合は、寝袋をスタッフバッグに入れずに詰めたり、背中側に入れてあるサーマレストを膨らましたりして対応する。


背負いやすくパッキングもしやすい、非常に優れたパックだがいくつか不満もある。

先ずは縫製。
昔のGOLITEは雑で、これもそうである。
一見がっちり縫ってあるように見えるが、ステッチ幅が広く一つ一つの縫い目への負担が大きい。
一点に力がかかるので、そこから裂ける事もある。
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見難いが、縦に走っている縫い目の脇が裂けている。
これは、もう一重ステッチを噛まし、シームシーラーで処理をすれば防ぐことができるがあまり気分の良い物では無い。

次は糸。
安っぽい弱そうな糸で、力のかかるところは縫い目が笑ってしまっている。
これも上と同じ処置で対応可。

もう一つは生地である。
大部分がダイニーマのグリッドが入った薄くても丈夫な生地なのだが、フロントのメッシュポケットの下が厚手のナイロンである。
ここも他と同じ生地だと良かった。
見えにくいところだから手を抜いたのだろうか。

長々と述べたが、結論として非常に優れたパックである。
もう作っていないのが残念だ。


PS:気に入ったので、ある方に無理を言って別の色を譲って貰った。
本当にありがとうぎざいます。
これで、あと十年は戦えます。
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by rwalker | 2008-08-22 22:29 | 運搬
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