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ベルトオーダー

野外で行動する際に、良く使うものや、身から離したくないものをベルトに吊るすことは多い。

その一例。
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ファルクニーブンのナイフと、ビーバーテイルポウチ。
どちらも、ベルトから下の位置に本体があるデザインなので、バックパックを背負ってもヒップベルトと干渉しない。
常に腰に提げておけるので、面倒が少ない。


中身
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ナイフは見ての通りだが、ポウチには、レスキューシート、ジップロックバッグ、パラコード、メタルマッチ、ライト、砥石、サバイバルキットが入っている。


上記の物は一例なので、状況によって変わる。
水筒の入ったポウチを追加することもあるが、そのような時はパンツベルトではなく、装備ベルトを使うことになる。
また、ベストを着用する場合には、ポウチの中身がいくつかそちらに移るので、行動食などを代わりに入れることもある。


今の時期だと、パンツのポケットに多得ナイフとライター。
シャツのポケットには煙草とコンパス。
ベストには、地図、ファーストエイドキット、行動食、雨具を納める。
装備ベルトには、ナイフと皮ポウチ(メタルマッチ、パラコード、レスキューシート、砥石)と、水筒とキャンティーンカップ、固形燃料になる。

まだベストには余裕があるので、食料や防寒着をプラスできる。
それで足らないのならバックパックを背負うことになる。

無雪期で高所でなければ、バックパック無しでも一週間は活動可能である。
冬季でも移動の必要が無く、森林地帯で食料が充分なら、上記の装備でも問題は無い。


上の写真では、パンツのベルトに装備を吊るしているが、これは余り快適では無い。
別のベルトで吊ったほうが良いのだが、その場合には不注意や事故で紛失する可能性が増大する。
ベストの方法は無いので、装備を分散しつつ使いやすく持ち、状況に合わせた装備形態を取る必要がある。

寝ている時も、最低限のキットは身に付け、行動中は必要な物が手に取れるようにすべきである。



私の経験から言えば、剣鉈とライター、ファーストエイドキット、ポンチョと毛布、水筒に鍋があれば何とかなるものであるが、かさ張る物が多いのが難である。
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by rwalker | 2006-10-22 00:40 | 雑貨

斧と焚き火

随分と昔のことだが、カナダからアラスカへと流れるユーコン河の支流「ビッグサーモンリバー」をカヌーで下った。
九月の中ごろで、昼間は汗ばむほどであったが、夜は氷点下まで気温が下がる。
寒い夜を過ごすのに焚き火は必要で、その為には斧が不可欠であった。

岸に上がりその日の野営地を決めると、斧を片手に森へ入り立ち枯れの木を探す。
運ぶ手間もあるので、なるべく近くの方が良いが、大抵は2~30mほどの距離に一本や二本は見つかる。
直径30cmくらいが良い、細いと火持ちが悪いし、太いと切ったり運ぶのが大変である。

大体1m位に切断した丸太を野営地に運び、その内二本を平行に並べてその間で火をおこす。
乾燥した下枝や、流木を使えば簡単である。
二本の丸太がゴトクとなるので、その上に鍋を乗せ調理する。
しばらくすると、丸太にも火が燃え移るので、丸太の間隔を狭めると強火、広くすると弱火、と火力調整も容易にできる。

食事が終わったら、燃えている丸太を寄せて、上にもう一本を乗せる。
しばらくすると全体に日が回り、細長くゆるやかに燃える焚き火になる。
後は火の側にマットを敷き、横になるだけ。
背中側には、タープで片屋根を作っておくと風を防げるし、焚き火の熱を反射するので暖い。

大体二時間くらいで、下にある二本のうちどちらかが燃え尽きるので、形を整えもう一本乗せる。
着の身着のままで寝ていると、火が弱まると目が覚めるので、その都度木を足すことになる。
夜間、3,4度目を覚ますことになるが、慣れれば問題は無い。

テントと違い開放感があるし、周りも良く見える。
虫もいないし、実に快適であった。

この時は、昼はバックスキンのシャツ一枚で過ごし、夜は下にミッドウェイトのキャプリンを着込んでいた。
下半身は、ナイロンと綿混紡のワークパンツである。


一週間ほどは、このようにして寝ていた。
斧が一本あれば、森林地帯なら寝袋が無くても暖かく寝ることができる。

その後、夜間の気温が-5℃を下回り、シェラカップに入れた水が芯まで凍るようになったので、テントと寝袋を使うようになったが、あまり暖かくなかったので、火の脇に寝た方が良かったかもしれない。


このように木を切り倒す用途の斧は、ダブルハンドで800g以上のビットが良い。

バランスも重要である。
両手を前へならえのような形にして、その上に斧を乗せる。
刃先が真下では無く、水平に近いほうを向くのが良い。
木を倒す時は、水平に斧を打ち込むので、操作がしやすくなる。


手斧であっても、薪の確保なら同じ重量のナイフよりも有効である。
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by rwalker | 2006-10-17 02:43

続 エスビットの燃焼台

前回作った物があまりに燃費が悪く、煤の発生も多かったので少し改良してみた。

小型の缶だったので熱がこもりすぎたのと、吸気口が少ないのが悪かったようなので、350mm缶を使用し、穴も多く開けた。

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14gのエスビットを入れ、点火。
1パイントの水を入れたロッキーカップを載せる。
沸騰までは約5分で、燃焼時間は10分ほど。

火力も強くなったし、煤も少なくなった。


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星型に折ったアルミ缶の筒に、茶漉しをセットした。

14gのエスビットを半分にした。
燃焼時間は9分だったが、1パイントの水は沸騰しない。
6分ほどで泡は出始めたが、そのままの状態が続くだけだった。


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缶底を三つ使用した。
上段の穴の下まで底の抜いた缶を押し込み、下二段とは分けて空気が入るようにしてある。
上には、30mmの穴を開けた缶底を乗せた。

先ほどと同じように、半分のエスビットを使用した。
燃焼時間は7分半。
沸騰はしない。

7gの燃料で、1パイントの水を沸騰させることはできないが、お茶やカップラーメンに使うには充分なほどまでは温められる。
300cc程度なら沸騰させられるだろう。



いずれも前回よりはマシだったが、煤は発生した。

カップの底が真っ黒である、洗うのが面倒だ・・・
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by rwalker | 2006-10-16 21:41 | 火器

パラコードのストラップ

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パラコードとは、除草剤ではなく、「パラシュート・コード」の略で、落下傘の紐のことである。
丈夫で安価なので、様々な用途に用いられる。

筒状の外皮に、7本の糸が入っている二重構造なので、芯を抜いて中身を縫い糸や釣り糸にしたりもできる。

欠点は滑りやすく伸びることなのだが、応用範囲が広いのでサバイバルキットにも良く使われている。



私もキャンプなどで使う事が多いのであるが、時々にあわせ切断するので切れ端がたまる。

そこでライターのストラップにしてみた。



右はイムコライター。
芯を抜いたパラコードで編んだストラップを付けた。
芯を抜いた事で柔らかくなり、編むのは楽である。
しかし、テープ状になるので捩れに注意する必要がある。



左は、メタルマッチとか言われる物だが、要はライターの石のでかいやつである。

ナイフや金属片で削り、火花を飛ばして使用する。
これで2000回の着火が可能だそうだ。

そのままだと持ちにくいので、芯を抜かないパラコードで固く編んだストラップを付けてみた。
携帯性は悪くなったが、持ちやすくなった。
ほどけば約90cmになるので、ボウドリルの弦や靴紐にも使用できる。


このような組紐のパターンは幾つかあるが、この方法は最近覚えたので、まだうまく作れない。

練習を兼ねて色々作ろうと思う。
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by rwalker | 2006-10-15 22:40 | 雑貨

エスビットの燃焼台

ブログ「山より道具」さんで、エスビットの燃焼効率を高める試みをされていたので、私も真似してみた。

燃料が空気に触れる面を増やすと良いようなので、下面も空気に触れるようにステンレスの茶漉しの中で燃やすようにした。

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250mmのアルミ缶を切ったものの中に茶漉しを入れて、25mmの穴を開けた缶底を被せた。
構造はブラスライトなどと同じ、チムニー式アルコールストーブの構造である。

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火を付けると炎が勢い良く立ち昇るが、オレンジ色なので温度は低そうだ。

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1パイントの水を入れたロッキーカップを載せる。
沸騰までは7分弱。
だが、8分半で燃え尽きた、普通に燃やせば15分燃焼とあるので、かなり早い。

系の小さい缶なので輻射熱がこもり、燃料の揮発が過剰になった為だろう、火力は強いが燃費は悪い。
空気の供給も良くなかったようで、煤も多かった。

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エスビットそのものは、ほぼ完全に燃え尽きたので、網の中で燃やすことは悪くないかもしれない。
次は、350mm缶で試してみようと思う。
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by rwalker | 2006-10-15 22:14 | 火器

固形燃料

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上はエスビットで、下は英軍のトミークッカー用燃料の民生品。
ロゴスの防水着火材の上に乗っている。

箱の中身。
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左上はエスビットミリタリー、3個づつブリスターパックに入っている。
一個14gで、1箱には6個入り。
無風なら、タブレット一つで500ccの水を沸騰させることは容易。
純正のコンロも良く出来ているが、耐風性が無いので、屋外で使用する時には風防が必要である。
シンプルなゴトクとアルミフォイルの風防を併用した方が軽量で効率的である。

右上はトミークッカー用、12個づつのシュリンク包装。
トミークッカーはエスビットと同じ構造で、一回り大きい。
クッカーは持っていないので、詳しいことは良く解らない。
箱には、一つのタブレットが9分燃焼とあるが、実際には7分ほどであった。

下はロゴス、21個のブリスターパック。
今日買ったので、まだ使っていない。
時々安く売っているので、コスト的には良いかもしれない。
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by rwalker | 2006-10-13 19:32 | 火器

H1で木を伐る

昨日届いたH1を、早速山で使ってみた。

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上のほうが折れている栗の木があったので、間引くことにする。

棒切れを使って、木の外周にナイフを打ち込み、切り込みを入れる。
大体3cmくらいの深さまで。

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ナイフの背を叩きながら刃を食い込ませて、削ってゆく。
5mm厚のブレードは頑丈で、不安は全く無い。

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一周を削ったら、再びナイフを打ち込み、より深く切れ込みを入れる。
一応基本通りに、伐倒方向は浅く、反対側の追い口は深くする。

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約20分で切断した。
斧なら数分、チェーンソウなら十数秒で切断できる木だが、使ったのは180gのナイフなので、こんなものだろう。

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刃長が100mmなので、直系は10cm弱である。

かなり荒く使ったが刃にダメージは無い。
キンドリングスティックも作れた。
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しかし、家でよく見てみるとグリップエンドの露出したタングとハンドルの間に、木屑が詰まっていた。
見える部分は取り除いたが、隙間ができてしまった。
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ヒルト部分も少し割れていた。
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届いた次の日に傷物にしてしまったが、荒く使うつもりで買ったのでしょうがない。
ハンドルが取れたら、付ければいいだけである。
ブレードが壊れることは、まず無いだろう。
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by rwalker | 2006-10-13 18:59 | ナイフ

FALLKNIVEN H1

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ナイフは売るほど持っているのだが、また新しく購入した。
スウェーデンFALLKNIVEN のハンティングナイフH1。
同社はスウェーデン国防軍のサバイバルナイフにも採用されている。
虚飾の無い素っ気無いデザインと、タフで鋭いエッジ。無駄を省き実用性に徹したブランドである。
ラインナップの中で唯一、伝統的なスカンジナビアンスタイルを踏襲したのがこのH1。

全長 210mm
刃長 100mm
刃厚   5mm
重量 180g
鋼材 VG10ラミネートスチール
硬度 RC59
日本製


製造は服部刃物で、国産らしい丁寧なつくりである。
箱出しの状態で、髭を剃れるほどの刃付けだが、小刃が付いているので研ぎなおした方が良い。
小型のシースナイフであるが、5mmと厚いブレードなのでサイズの割には重い。
ブレードの厚みにも関わらず、コンベックスグラインドなのでエッジは鋭い。
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ハックマンのタピオに似たデザインだが、北欧のスタンダードなデザインなので当たり前である。

スパインがストレートなので、ポイントのコントロールがしやすい。細かな作業にも良いだろう。
エッジのアールが大きく取られている、獲物の皮を剥いだり、皮から脂肪をこそげ落とすことに向くデザインとなっている。
背の角は鋭いが、メタルマッチを削り火を起こす為だそうである。
ブレードが厚いので、固い野菜などをスライスするのには向かないが(割れてしまう)、肉を切り分けたり、コンベックスなので切り離れが良くコントロールしやすいので、木を削ったりする作業には最適だ。

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ハンドルはクラトン製で、滑りにくいし衝撃を吸収する。
濡れた状態や寒さで握力が弱った時には、この材質は助けになる。
私は、このサイズなら木やマイカルタの方が、握りを強弱することによりグリップをコントロールできるので、クラトンのような「粘つく」ハンドルは好きでは無いが、このナイフの場合クラトンを使用することで用途を広げている。

タングのエンドが突き出ているが、これは棒などで木に打ち込む為である。
太い木でも、ぐるりと一周ナイフを打ち込むことで切断できる。
ブレードの長さの倍、直系20cmの木を切断、と言いたいが、実質は15cm程度だと思う。
この作業の際、固いハンドルだと手に来る衝撃が大きいし、ハンドル材を止めているピンが歪んだりすることも考えられるが、クラトンだとその心配は無い。

シェルター用の支柱を伐り出したり、燃料の薪を集めたりする作業がこのサイズでできるのは、大きな強みである。
厚いブレードは木に打ち込んだり、背を叩いて薪を割ったりすることにも不安は無い。
日常的にそのような作業をするなら斧か鉈を持ったほうが良いが・・・
小型のサバイバルナイフとしては、かなり有効である。

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シースは、ハンドルの2/3まで覆うポーチタイプで、金属リングで接続されたベルトループが付いている。
深いシースは激しい動きでも抜け落ちにくく、ベルトから低い位置に吊り下げられるので、バックパックのウエストベルトとも干渉しない。
ブレード部分にはプラスチックのライナーが入っているので、刃がシースを突き破る可能性も低い。
雨などで濡れると皮シースは柔らかくなるので、安全に気を配った良いデザインだと思う。
樹脂のみのカイデックスだと低温では割れることもあるので、皮と樹脂を併用した、このシースは理想に近い。

最初はかなりきついので、内側を水で湿らせ柔らかくして形を整え、ビーワックスを入れようと思う。


想像以上に良いナイフだが、必ずしも全てに向くわけでは無い。
野外でのナイフの用途は、料理に使うことが多いと思うが、それには向かない。
刃が厚すぎるので使いにくい、小出刃のようには使えるが。

万人向けでは無いが、バックパッキングなどで重量を削りながら非常時に備える、と言った用途には良いだろう。
カービングもしやすいので、ウッドクラフトにも使える。

まだ本格的に使ってないので、今後のフィールドが楽しみである。
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by rwalker | 2006-10-13 00:14 | ナイフ

アルコールストーブ ローダウン

糸底を打ち込んだアルミ缶でストーブを作った。
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トップバーナー


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サイドバーナー





燃焼
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トップバーナーは、上部に作られた溝の底にジェット穴があるので、炎があまり広がらない。
心持、熱効率が良いようである。

サイドバーナーは、ポットの安定が良い。
見た目も良くなった気がする。

底を加工しないで作ったサイドバーナー
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今回は内壁の高さをあまり変えなかったので、トップバーナーもサイドバーナーも高さはあまり変わらないが、トップバーナーは低く作ることもできる。
底を加工しないで作った同じ高さの物よりも、燃料を多く入れることができる。

両者とも接地麺が増える為、安定性は増した。
特にサイドバーナーは、直接本体に鍋を載せる為使いやすくなった。
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by rwalker | 2006-10-11 18:48 | アルコールストーブ

空き缶ゴトク

たにしさんのブログで、穴を開けた缶を利用した固形燃料ストーブを紹介していたので、真似してみた。

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「かつおの野菜煮」の空き缶の上下に穴を開けただけ。

アルコールストーブを入れてみた。
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高さもちょうど良い。
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炎が横に出るので、底面積の広いクッカーの方が良いかも。

ロッキーカップに丁度収納できるサイズである。
コレとカップ、エスビットを幾つか持てば、ショートトリップには充分なセットになる。
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by rwalker | 2006-10-08 21:26 | アルコールストーブ