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メリノウールの肌着

メリノウールの製品を使いはじめてほぼ一年が経った。
極端な状況での使用はまだ無いが、概ね満足出来るモノだった。
勿論、化繊に比べての欠点も幾つか有る(強度、速乾性)。

以下、各製品の感想。

Arc`teryx RHO LTW Top
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中厚地のジップアップ長袖。
左胸のポケットが特徴的。
比較的タイトでフィット感が良いが、時々タイトすぎるように感じることもある。
肌触りが良く、保温力は充分で、数日着用しても性能の低下は少なく、匂いもさほど無い。
ただ、厚みのある生地なので乾きにくい。
また、保温力が高いので春以降は単体でも昼間は暑すぎた。
ポケットの部分が蒸れやすく、乾きにくい。当然、中に入れたものは汗で濡れる。
寒い時期には良いが、汎用性が無いのであまりお勧めでは無い。
値段も高すぎである。


TAD Gear Regulator Base Layers
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上のArc`teryx RHO LTW Topと似た感じだが、若干ゆったり気味で、襟は若干低く太め、ポケットは縫い付け、袖口にはサムホールが付いている。
生地の厚さはほぼ同じだが、乾きが早いような気もする。
こちらはまだ山登りではあまり使わず、主にスキー(スキー場)で十数日着ただけだからかも知れない(それでも講習では汗だくだったが)。
袖はサムホールに親指を入れて掌まで覆えるように長め、サムホールは無くても困らないが、あっても大して邪魔では無い。
ポケットはArcと同じく内容物は汗で濡れてしまうが、本体と同じ生地を使用している為か若干蒸れにくい。
値段も比較的安く、お勧めの製品だが、残念ながら廃盤。
復活を願う。


Icebreaker Superfine / 190 Tech T(半袖、長袖)
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上二つの半分強と薄めの生地でできたTシャツ。
デザインも普通のTシャツと同じくゆったりしている。
普通のTシャツと同じなので、山の行き帰りで着るのに良かった。
普段着としても良い。
薄く保温力は低いが、寒ければ重ね着すれば良いだけなので問題は無かった。
また、乾きも早い。
盛夏の東京ではさすがに暑かったが、肌に密着しないので通気性が良く、汗だくで冷房の効いたところに入っても冷えにくいのが良かった。
しかし、薄い分腰が無く、特に長袖は濡れると袖が垂れ下がる感じがある。
強度も低く、気付かぬ内に鉤裂きや小さな穴が出来ていた。
Tシャツの割りに値段が高いのが難。


BPL Beartooth Merino Wool Hoody
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IcebreakerのTシャツと同じくらいの厚みで、フード付のジップアップ、袖口にはサムホール。
これもまだスキーで十数回着た程度だが、あまり印象は良くない。
肌着にフードがあるのは邪魔であるし、フードのおかげで首周りが太いために重ね着しにくい。
また、フードを被らないとジッパー部分が内側に曲がり、首に当たって不快である。
生地が薄いのでフードの保温力は大したことが無く、普通のジップアップとバラクラバの組合わせの方が使いやすく感じた。
袖もサムホールがある割には短く、サムホールを使うと袖が突っ張る。
これの真価が発揮されるとしたら、夏の北海道やカナダ、アラスカのように、佃煮にして売ったら一財産出来そうなほど蚊が居るところであろう。
常時フードを被っていれば、首筋の虫刺されはかなり防げる。

余談だが「Beartooth」とはアメリカンロッキーに属する山脈の名にあり、その名の通りギザギザした稜線が特徴的である。
新潮文庫から出ていた、P・フィンチの「死の雪山サバイバル」という小説の舞台でもある。
私は登っていないが、朝な夕なにBeartoothを眺めて1週間ほどキャンプ(氷点下でもテントに入れて貰えなかったが)をしたことが有り、実に懐かしい名前である。


下の肌着は、Icebreakerの猿股や、BPL Beartoothのショートタイツを履いているがイマイチまだ良くわからない。
BPL Beartoothは、紐が短すぎるので交換した方が良い。


いずれにせよ、メリノーウールは肌触りが良く、濡れても冷えにくいので、肌着の素材としては良いと思う。
乾きは遅いため、汗を大量に連続してかく場合には向かないかもしれないが、そういった場合は薄手のものにすることである程度の対応はできる。
ただ、強度は無いので、引っ掛かるようなものが多いところには向かない。
洗うときも、洗濯用の網袋を使用しないと、他の衣類やジッパーで裂けてしまう可能性がある。
虫食いもあるので、保管にも注意が必要である。
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by rwalker | 2009-01-29 20:00 | 衣類

FIRE STARTER その2

前回に引き続き、フリントを使用した火起こし道具。
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左から、MINI-MATCH(青いのはストライカー)、LIGHT MY FIRE ARMY、AURORA FIRESTARTER、RAT FIRE-KIT。

MINI-MATCH
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直径6mmほどのマグネシウムロッドにフリントが嵌め込んである。
先にマグネシウム部分を削り、出来たマグネシウム片にフリントで火花を飛ばして使用する。
マグネシウムは高温で燃焼するため、フリントの火花だけでは着火が難しい物にも点火できる、という理屈だがこれがけっこう難しい。
マグネシウム片は軽く、風で散らばりやすい。
燃焼時間も短い。
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性能を充分に引き出すには練習が必要だが、フリントのみを使用して通常のFIRESTEELのようにも使える。
大部分が軽金属なので、フリントの一本物よりは軽い。


LIGHT MY FIRE FIRESTEEL ARMY OAK HANDLE
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フリントは前回のBARK RIVER FIRESTEELと同じ、取っ手がオーク製
木製ハンドルは雰囲気は良いが、強度的には心配である。
使いやすい形に削ったら、亜麻仁油を塗り強度を上げる予定。


AURORA FIRESTARTER
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アルミニウム削りだしのハンドルに、アルミニウム製の鞘が付いている。
ねじ込み式でOリング付き。
ロッドが折れたり濡れる心配は無いが、少し嵩張る。
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鞘の先端はスチール片がネジ留めされ、ストライカーとして使用できる。
しかし、このスチール片の角は甘く、上手く火花が飛ばない。
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削りくずが出来るばかりだった。
ナイフの背でやった方がよい。
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このモデルはフリントの素材が少し違うようで、マグネシウムが含まれている。
その為、比較的火花が大きく、その持続時間が長い。
反面、鋭いもので勢いよく擦らないと、削れるばかりでスパークしない。
ストライカー一体型なのに、それが使えないのでは残念なので、スチール片を外し、少し研いで見ようと思う。


RAT FIRE-KIT
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ナイフメーカーのRAT CUTLERY製
アルミのハンドルは中空で、ティンダーや小物類を収めることが可能。
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コンパスは付属していないが、画像のように20mmボタンコンパスを蓋の裏に嵌め込むことが出来る。
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これもAURORA FIRESTARTERのような素材のフリントである。
スパークしにくい素材だからだろうが、説明書にはストライカーにナイフのエッジを使うようにある。
BRKTのナイフは背の角が立っているので、ナイフの背でも使える。
また、LIGHT MY FIREのフリントに付属しているストライカーでも充分だった。

サイズがかなり大きいので携帯性は悪いが、ハンドルに収納部分があるのは魅力である。


今回の撮影は、「BE-PAL」「山と渓谷」などで活躍されている、新進気鋭のフォトグラファー後藤匡人氏に協力して頂きました。
お忙しい中、どうもありがとうございます。
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by rwalker | 2009-01-03 23:18 | 火器