ドイツ軍で制式採用されていたビクトリノクスのナイフ「トルーパー」と、それにもう一枚ブレードを追加した「モーゼルナイフ」(モーゼルはドイツの銃器メーカー)
以前、この軍用モデルの民生品としてハンドルの刻印が違うモデルが「サファリ NL」として売られていた。 軍用品にはアドラーの刻印があり、同じ形でビクトリノクス以外のブランド製も存在する。 尚、現在ドイツ軍はロック付きのビクトリノクスを採用している。(おそらくラックサック) 上がモーゼルナイフで下がトルーパー。 外見では刻印と厚みが異なる。 トルーパーのブレードは4枚。 メインブレード、マルチブレード、キリ、コルク抜きである。 マルチブレードはノコギリの先が缶きり栓抜き兼用で、先端はドライバー、腹の部分には爪やすりが付いている。 モーゼルナイフのブレードは5枚。 追加されたクリップポイントブレードが特徴的だが、厚みやブレードベベルなどメインブレードと同様である。 ハンドルの下にある金属片は、マルチブレードに被せる保護具。 マルチブレードの比較。 下のトルーパーには爪やすりが付いているが、これが無いものもある。おそらく製造年代によるものだろう。 この「トルーパー」は私が普段ポケットに入れているナイフであり、最も使用頻度が高い。 数日までの山行なら、ナイフはこれ一本にすることも多い。 普通のアーミーナイフよりもブレードが長いので調理にも使いやすく、機能をコンパクトに纏めたマルチブレードの為に薄く携帯しやすい。 短いノコギリは頼りなさげだが、直径数cm程度の枝を切断するには充分である。 薪の確保や、非常時にシェルターを建てたり添え木を作る際にも、この小さなノコギリは絶大な威力を発揮する。 コルク抜きはワインを開ける以外にも、固くしまったロープの結び目をほどくのにも使える。 キリには刃が付いているので、リーマのようにも使えるし、メインブレードをいためるような作業、刃を立てて削ったり、メタルマッチの着火にも便利である。 モーゼルナイフはメインと同じ長さの刃が一枚増えているので、使い分ける事により長期に渡り鋭い刃をキープできる。クリップポイントは15度に研ぎなおしたので、カミソリのように髭を剃ることも可能。 しかし、重量と厚みが増したので携帯しずらい。
by rwalker
| 2007-03-07 20:03
| ナイフ
|
以前の記事
2012年 11月 2012年 09月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 03月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 03月 2010年 02月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 03月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 06月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 04月 2006年 03月 カテゴリ
お気に入りブログ
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||